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Webサーバー設定ツール( wsconfig )は、GUIの画面とコマンドラインの両方があります。LinuxにリモートでCUIでアクセスしている場合などは、GUI画面での設定が行えませんので、コマンドラインで設定を行います。ここではいくつかの設定例をご紹介します。
コマンドラインの引数(オプション)については、ColdFusionオンラインマニュアル(「Web サーバーの設定」内『コマンドラインインターフェイスの使用』)に一覧が掲載されています。
【Linux版ColdFusion 2018 / MacOS版 ColdFusion 2018を使用している方に注意】
ColdFusion 2018とApacheとを接続した一部の環境で、処理に時間のかかる.cfmページのリクエスト処理中に、Webサーバーからの応答が途切れてブラウザに応答が戻ってこない(.cfmページの処理は正常に完了します)不具合が確認されています。Webサーバー設定ツール(wsconfig)では、回避の設定(『ハートビート間隔(秒)』を0にする)設定を行うことができません。そのため、コネクタを登録したあと、下記の記事に沿って、設定ファイルを手動で変更してください
(→ ColdFusion 2018 とApacheの環境で長時間リクエストでエラーが発生する)
【この記事の前提】
wsconfig が置かれているフォルダの直下に移動してコマンドを実行しています。wsconfig の置かれている場所は、[cf2018_root]\cfusion\runtime\bin\ にあります。(例:cd c:\coldfusion2018\cfusion\runtime\bin または cd /opt/coldfusion2018/cfusion/runtime/bin)
【コマンドの例】
-
現時点で登録済みのコネクタの一覧を表示する
- wsconfig -list
例1:Internet Information Server (IIS) :
There are 4 configured sites and 0 unconfigured sites.
Configured Site Number and Site Name:
0 All
1 Default Web Site (All)
2 forum (All)
3 cfcafeteria (All)
上記は、IIS を利用しており、( All なので )IIS の「すべてのサイト」に対する共通の
設定として接続設定がされています。
例2:Internet Information Server (IIS) :
There are 2 configured sites and 2 unconfigured sites.
Configured Site Number and Site Name:
1 Default Web Site
2 forum
Unconfigured Site Number and Site Name:
0 All
3 cfcafeteria
上記は、IIS を利用しており、IIS の 「Default Web Site」と「forum」に対して
接続設定がされています。
(補足)
wsconfigを実行しているColdFusionのバージョンで登録されている一覧のみ表示されます。異なるColdFusionバージョンで登録されているコネクタは表示されません。
- コネクタを新規に登録する
- IISの場合
wsconfig -ws IIS -site IISのサイト またはすべてのサイト
例1:IISのすべてのサイト(All)に接続設定をする例
wsconfig.exe -ws IIS -site 0
例2:IISの Default Web Site に接続設定をする例
wsconfig.exe -ws iis -site "Default Web Site"
- Apacheの場合
wsconfig -ws Apache -dir Apacheのconfフォルダの場所 -bin httpd の場所 -script apachectlの場所
例1:./wsconfig -ws apache -dir /etc/httpd/conf -bin /usr/sbin/httpd -script /usr/sbin/apachectl
例2:(ColdFusion 2018以降のみ)特定のVirtualhostに対してコネクタを登録する例
/wsconfig -ws apache -dir /etc/httpd/conf -bin /usr/sbin/httpd -script /usr/sbin/apachectl -vhost vhost1.samuraiz.co.jp
(補足)
他にも Enterprise版でマルチインスタンスを使用している場合は、『-instance インスタンス名』で特定のCFインスタンスに対して登録ができます。また、コネクタの登録にエラーなどが発生して詳細を確認したい場合は、コマンドの最後に『-v』を付けてください。
Unixで Apacheのコネクタを登録した際「Job for httpd.service failed because the control process exited with error code. See "systemctl status httpd.service" and "journError running "/usr/sbin/apachectl restart": exit code was 1 alctl -xe" for details.」のエラーが発生する場合があります。これは、Apacheが起動している状態でコネクタの作成を行ったので、再起動が行えなかったという意味です。Apacheを停止した状態でコネクタを作成して頂くか、もしくは、上記のエラーが発生した後に、手動で Apache を再起動してください
- 登録済みのコネクタを削除する
- 設定済みコネクタを一度にすべて削除する
./wsconfig -u
- 設定済みコネクタを一つずつ削除する
(IISの場合)
wsconfig -remove -ws IIS -site IISのサイト名
例1:IISの forum サイトの接続を削除する例
wsconfig.exe -remove -ws IIS -site forum
(Apacheの場合)
wsconfig -remove -ws apache -dir Apacheのconfフォルダの場所
例1:/etc/httpd/conf の Apacheのサイトの接続を削除する例
./wsconfig -remove -ws apache -dir /etc/httpd/conf
例2:(ColdFusion 2018以降のみ)Virtualhostの接続を削除する例
/wsconfig -remove -ws apache -vhost vhost1.samuraiz.co.jp -dir /etc/httpd/conf
- 登録済みのコネクタをアップグレードする
(※ Update 適用後、コネクタの”再定義「削除⇒作成」”ではなく”アップグレード”が可能と指示がある場合にのみ実行してください
- すべての登録済みコネクタをアップグレード
wsconfig.exe -upgrade
- 特定の登録済みコネクタのみアップグレード
(IISの場合)
wsconfig -upgrade -ws IIS -site IISのサイト名
例1:IISの forum サイトの接続をアップグレードする例
wsconfig.exe -upgrade -ws IIS -site forum
(Apacheの場合)
wsconfig -upgrade -ws apache -dir Apacheのconfフォルダの場所
例1:/etc/httpd/conf の Apacheのサイトの接続をアップグレードする例
/wsconfig -upgrade -ws apache -vhost vhost1.samuraiz.co.jp -dir /etc/httpd/conf
記事公開日:2020年07月03日
最終更新日:2020年07月10日