クエリオブクエリで文字列結合する値がNULLの場合、文字列NULLが挿入される

1. Home
2. » よくある質問(FAQ)
3. » タグ・関数・構文など
4. » クエリオブクエリで文字列結合する値がNULLの場合、文字列NULLが挿入される

クエリオブクエリは、文字列連結演算子（|| または +）を使用して文字列を結合することができます。

クエリーオブクエリーのユーザーガイド
https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/developing-applications/accessing-and-using-data/using-query-of-queries/query-of-queries-user-guide.html

（抜粋）

クエリーオブクエリーでは、次の例のように、+ および || の 2 つの文字列連結演算子をサポートしています。

LASTNAME || ', ' || FIRSTNAME

例えば、クエリオブクエリで「SELECT LASTNAME || ',' || FIRSTNAME AS FULLNAME from q」とSQLを記述すると、「苗字,名前」が FULLNAME列に格納されます。

文字列を結合した際に、カラムに入っている値がNULLだった場合、そのカラムの値を結合するとNULLの文字列が挿入されます。

【例】DBから取得した値のレコードセット（qAddress）

上記の場合、ID 2のaddr2がNULL（ブランク：空文字ではありません）だったとします。取得したレコードセットをそのまま呼び出した場合は、ColdFusionはNULLをempty stringとして内部で処理しますので、ブランクと同じ結果となります。

ところが、クエリオブクエリで、addr1とaddr2を結合したfulladdrを作成すると、以下のようにID 2のaddr2に該当する値にNULLが追加されます。

【例】qAddressのaddr1とaddr2を結合したクエリオブクエリのレコードセット（qoqAddress）
　　（select ID, addr1 || addr2 as fulladdr from qAddress）

この動作は、クエリオブクエリの制限となります（もし、ID 2のaddr2がNULLではなくブランク（空文字）だった場合はこの問題は発生しません）。

この問題に該当された場合は、クエリオブクエリの実行前に、対象となるカラムの値を文字列処理を行ってください。

上記の例では addr2に対して、下記のように処理します
<cfquery name="qAddress" datasource="DB" >
 select ID, addr1 || addr2 as fulladdr from qAddress
</cfquery>

<cfloop query="qAddress">
  <cfset qAddress["addr2"][qAddress.currentRow] = qAddress.addr2.toString() />
</cfloop>

<cfquery name="qoqAddress" dbtype="query">
 select a,'結合'||a from q
</cfquery>

上記のように文字列処理を行っておくことで、NULLが付加されるのを防ぐことができます。

記事公開日：2022年05月16日
最終更新日：2022年05月16日