ColdFusionのバージョンアップ作業などを目的に、移行前の古いColdFusionとIIS7.x間で接続されているコネクタの登録を解除すると、コネクタの削除は正常に完了しますが、IISの管理コンソール「IIS マネージャ」を開いた際に、「エラー： 構成ファイルは整形式の XML ではありません。」が発生して、以後の設定が行えなくなる場合があります。
こちらで確認した限りですが、ColdFusion8とIIS7.0とで設定した接続コネクタを削除したところ、同様のエラーを確認しました。このエラーの発生する原因としては、applicationHost.configファイルに日本語文字列を含む設定が存在した場合、コネクタの削除を行った際にそれらが文字化けを起こし、結果不正なXMLファイルなり、上記のエラーが発生する原因となります。
デフォルトのIISのapplicationHost.configファイルには、日本語文字列は含まれておりませんが、 ColdFusion8 はIIS 7自体のサポートは行っておらず、[IIS メタベースおよび IIS 6 構成との互換性] オプション ([Internet Information Service]-[Web 管理ツール]-[IIS 6 と互換性のある管理])を有効にする必要があり、このオプションをインストールすることで、下記のような日本語文字列を含む設定が applicationHost.configに追加されてしまった事がエラーの要因となる模様です。
追加される設定：
<property id="4012" dataType="String" userType="1" attributes="Inherit" value="NCSA 共通ログ ファイル形式,Microsoft IIS ログ ファイル形式,W3C 拡張ログ ファイル形式,ODBC ログ" />
↓
コネクタを削除した後の設定：
<property id="4012" dataType="String" userType="1" attributes="Inherit" value="NCSA 蜈ｱ騾壹Ο繧ｰ 繝輔ぃ繧､繝ｫ蠖｢蠑?Microsoft IIS 繝ｭ繧ｰ 繝輔ぃ繧､繝ｫ蠖｢蠑?W3C 諡｡蠑ｵ繝ｭ繧ｰ 繝輔ぃ繧､繝ｫ蠖｢蠑?ODBC 繝ｭ繧ｰ" />
（※ 他のIISオプションも日本語が含まれている文字列が値に追加されると、同様の問題が発生する恐れがあります）
IIS 7のネイティブサポートは9.0.1以降で行われ、また ColdFusion 8 はサポートが終了しているバージョンという事もあるため、今後同様のエラーに遭遇する機会は限られていくと思われますが、上記のエラーが発生した場合は、下記の手順にて、手動で設定ファイルを修正し、対処を行って下さい。
applicationHost.config ファイルは、C:\Windows\System32\inetsrv\configフォルダに置かれています。また、同じフォルダかC:\inetpub\historyフォルダには、直前の設定のバックアップが置かれています。一つ前のapplicationHost.configファイルは、上記の日本語の文字化けが起きる前の状態ですので、applicationHost.config ファイルの文字化けの箇所に、元の日本語を手動でコピーすることで、「IIS マネージャ」を開いた際のエラーが解消されます。
（※ applicationHost.configファイルの上書きには管理者権限が必要です。メモ帳やテキストエディタを[管理者として実行]で起動し、ファイルの上書きを行って下さい）
記事公開日：2015年06月02日
最終更新日：2015年06月02日
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