ColdFusion と IIS 7.x との設定を手動で削除したい

接続・設定テストなどを目的に、ColdFusionとIISとの接続を色々試していると、不定期にColdFusionとIISとの接続が上手くいかなくなる場合が生じます。

例えば

同じ接続設定で何度も繰り返し「追加」を行ったり、「削除」時に何らかの問題（エラー等）が発生してもそのまま登録を行った場合
既に「異なるバージョンのColdFusionとIISが接続されている環境」に、さらにColdFusionとIISとの接続設定を行った場合 IIS側で設定の一部を誤って消してしまった場合
ColdFusionの動作に必要となるIIS側の役割サービス（IISの詳細機能の設定の有効・無効化）をColdFusionとIISとが接続されている状態で変更してしまった場合

毎回必ずしも接続が上手くいかなくなるという訳ではありませんが、上記のような操作を繰り替えした事により、IIS側の設定とColdFusion側の設定に不整合が生じてしまい、一部の設定が残って接続が上手くいかなくなる場合が考えらえられます。

対応としては、

ColdFusionとIISとのコネクタの設定をすべて削除します
IIS の設定を確認して、ColdFusionとの接続設定が残っていたらそれを削除します
ColdFusion のコネクタの設定を再登録します

を行います。

ColdFusionとIISとのコネクタの設定をすべて削除します
1. Webサーバー設定ツールを使って登録されている接続設定を全て削除します。
  1. ColdFusion 9 では、OSの[スタート]-[プログラム]メニューの [Adobe]-[ColdFusion 9]を開くと、項目に「Webサーバー設定ツール」がありますのでそれを実行します。
  2. ColdFusion 10では、スタートメニューに項目が登録されていないため、Windowsのエクスプローラーを開き、[cf10_root]\cfusion\runtime\binフォルダ内のwsconfig.exe を実行します。
    
    （※）「Webサーバー設定ツール」での削除が行えなかった場合は、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、CF9の場合は[cf9_root]\bin\connectors フォルダ・CF10の場合は、[cf10_root]\cfusion\bin\connectors フォルダ内の「Remove_ALL_connectors.bat」を実行して下さい。
2. ColdFusionのコネクタ設定が保存されるフォルダを開き、設定が残っていないかを確認します。
  1. ColdFusion9では、[cf9_root]/runtime/lib/wsconfig/ フォルダ内にIISとの接続設定が保管されます。そのフォルダを見て、wsconfig.propertiesファイルや「1」,「2」などの数字のフォルダが存在していないか確認下さい。
  2. ColdFusion 10では、[cf10_root]/config/wsconfig/ フォルダ内に接続設定が保管されます。そのフォルダ内にwsconfig.propertiesファイルや「1」,「2」などの数字のフォルダが存在していないか確認下さい。
    
    （※）上記のファイル・数字のフォルダが残っている場合は、手順aで正しく消去できていない可能性がございます。繰り返し、手順aの処理を行って頂き、設定が残っている場合は削除を行います。それでも数字フォルダが残っている場合などは、一旦「Webサーバー設定ツール」でIISとの登録を行い、登録後すぐに設定を削除することでそれらファイル・フォルダが消去されるかをお試し下さい。
3. 同じサーバーの中で複数のColdFusionバージョンをインストールしている場合は、別のColdFusionバージョンでIISとの接続設定が残っていないか確認し、残っている場合は削除を行って下さい。
4. IISのWEBルートにColdFusion Administrator（CFIDEフォルダやcfdocsフォルダ）が残っている場合は、一旦それらフォルダを [cf_root]/wwwroot 内に移動します。
  - この操作は、誤って異なるColdFusionバージョンからColdFusion Administratorのページへリクエストするのを防ぐためです。コネクタの再登録を行うColdFusionバージョンのCFIDEフォルダがIIS に残っている分には特に問題はありません。

IIS の設定を確認して、ColdFusionとの接続設定が残っていたらそれを削除します

インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャーを開きます。
左側のメニューでホームを（スタートページの下）選択します。
設定一覧の中から IIS の [ISAPI および CGI の制限] を項目を選択（ダブルクリック）し、下記を行います。
- 一覧にColdFusionのコネクタファイルの設定が残っていないかを確認し、項目が残っている場合はそれらを削除します。
  　　ColdFusion9の場合、[cf9_root] 内の jrun_iis6.dll 等
  　　ColdFusion10の場合、[cf10_root]内のisapi_redirect.dll
同様に [ISAPI フィルター]の設定も確認します。

設定一覧の中から IIS の [ハンドラーマッピング]を選択し（ダブルクリック）し、下記を行います。

設定一覧に ColdFusion に処理を投げるための拡張子が残っていないかを確認し、項目が残っている場合はそれらを削除します。

名前	パス
AboMapperCustom-XXXXX	*
AboMapperCustom-XXXXX	*.jsp
AboMapperCustom-XXXXX	*.jws
AboMapperCustom-XXXXX	*.cfm
AboMapperCustom-XXXXX	*.cfml
AboMapperCustom-XXXXX	*.cfc
AboMapperCustom-XXXXX	*.cfr
AboMapperCustom-XXXXX	*.cfswf
AboMapperCustom-XXXXX	*.hbmxml
AboMapperCustom-XXXXX	*.hbmxml
cfcHandler	*.cfc
cfmHandler	*.cfm
cfmlHandler	*.cfml
cfrHandler	*.cfr
cfswfHandler	*.cfswf
hbmxmlHandler	*.hbmxml
jspHandler	*.jsp
JWildCardHandler	*
jwsHandler	*.jws

※同じ拡張子が複数登録されていて、それがColdFusionのものかどうかに迷った時は、項目をダブルクリックして、「実行可能ファイル」のパスがColdFusionのコネクタファイル（[cf9_root] 内の jrun_iis6.dll、[cf10_root]内のisapi_redirect.dll）を指定しているかを確認し、指定しているものを削除して下さい。

[ISAPI フィルター][ハンドラーマッピング]の設定は、「ホーム」以外の各サイト内（Default Web Site等）にも同じ設定があり、別々に登録されている場合があります（ColdFusionとIISとの接続時の設定等に依存）。それらサイト内の設定も確認して頂き、設定が残っていないかを確認ください。設定が残っている場合は、同様に削除して下さい。
左側のメニューで、ColdFusionとの接続設定を行ったサイト（Default Web Site等）を選択（ツリーを展開）し、「CFIDE」や「cfdocs」の仮想ディレクトリの設定が残っている場合は、削除して下さい。
インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャーを閉じます

ColdFusion のコネクタの設定を再登録します
- 誤って同じ設定を複数回繰り返して登録したり、複数のColdFusionバージョンから同じWebサイトを選択したりすると、同じ状況を再発する場合があります。複数バージョンでIISとの接続を試す場合は、既存の登録済みのwebサーバー接続を削除してから登録するなど、目的に応じて最低限のコネクタ設定に留められることを推奨します。

『参考サイト』

(ColdFusion 9) Manually configuring Internet Information Services 7 connector with ColdFusion
　http://www.adobe.com/devnet/coldfusion/articles/iis-configuration.html

(ColdFusion 10) IIS manual connector configuration | ColdFusion 10
　http://helpx.adobe.com/coldfusion/kb/coldfusion10-iis-manual-connector-configuration.html

記事公開日：2012年12月07日
最終更新日：2013年01月08日

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