ODBCサービスが起動しない

(注意・補足)
ColdFusion 2016以降はODBC接続はサポートされていません。下位互換性のためODBCでの接続方法が残されていますが、下記のサポートマトリクスに掲載されているデータベース・バージョンに対して ColdFusion付属のドライバを使用した場合のみサポートされます。

https://helpx.adobe.com/jp/pdf/coldfusion2023-suport-matrix.pdf
https://helpx.adobe.com/jp/pdf/coldfusion2021-support-matrix.pdf
「クラウドデータベースサポート」はクラウド業者(Azure,AWS,GCP)が提供するデータベースサービスに対してColdFusion 2023や2021で接続が可能なものの一覧です。Standard版の場合は、その上の「サポートされているデータベース」でStandard版がサポートしているデータベース・バージョンに対してのみ接続が可能です)

ColdFusion 2023や2021をGUIインストーラーを使用してインストールした際、ODBCサービスが起動しない場合があります。ColdFusion 2023や2021でODBCを使用する予定がある場合は、以下の1、(1で解決しない場合は)2、(2でも解決しない場合は)3の順に操作を行って頂き、動作が改善するかを確認してください。

ColdFusion 2023や2021で ODBC接続を行う予定が無い方は、この手順は無視して頂いても構いません。むしろ、ColdFusion Administratorの 「パッケージマネージャー」画面の「インストール済みのパッケージ」の中から『ODBC』を選択し 「アンインストール」することをお勧めします。

  1. ColdFusion Administratorにログインし、「パッケージマネージャー」の画面の「インストール済みのパッケージ」の中から『ODBC』を選択し、「アンインストール」を選択しアンインストールを行います。
    その後、「使用可能なパッケージ」に『ODBC』が表示されますので、『ODBC』を選択して「インストール」を行ってください。
       
    • (1.で解決しない場合は)ODBCサービスの設定ファイルをテキストエディタ(メモ帳等)で開き、下記のパスを確認し、誤った設定が含まれている場合は手動で本来のパスに変更してください
       
      1. [cf_root]/cfusion/db/slserver54/cfg 内の swandm.ini
        (例:C:\ColdFusion2023\cfusion\db\slserver54\cfg\swandm.ini)※swadm.iniファイルをバックアップを取ってから作業してください
         
        1. ファイル後半の[Service_0]より後の設定箇所にある、XXXPathやXXXFileに書かれているパスを以下のように変更ください
          「変更前」C:\Program Files\DataDirect\slserver54\....(それぞれのパス)
             ↓
          「変更後」C:\ColdFusion2023\cfusion\db\slserver54\....(それぞれのパス)
          ※パスはインストールに応じて変更してください
           
        2. [Service_0]のServiceNameを変更してください
          「変更前」ServiceName=ColdFusion ODBC Agent
             ↓
          「変更後」ServiceName=ColdFusion 2023 ODBC Agent または ColdFusion 2021 ODBC Agent
           
        3. [Service_1]のServiceNameを変更してください
          「変更前」ServiceName=ColdFusion ODBC Server
             ↓
          「変更後」ServiceName=ColdFusion 2023 ODBC Server または ColdFusion 2021 ODBC Server
           
      2. [cf_root]/cfusion/db/slserver54/admin 内の swcla.ini
        (例:C:\ColdFusion2023\cfusion\db\slserver54\admin\swcla.ini)※swcla.iniファイルをバックアップを取ってから作業してください
         
        1. ファイル末尾の[SWANDM]のSWANDMのパスの指定を変更してください
          「変更前」SWANDM=C:\Program Files\DataDirect\slserver54\cfg\swandm.ini
             ↓
          「変更後」SWANDM=C:\ColdFusion2023\cfusion\db\slserver54\cfg\swandm.ini
           
    • 上記1.2.のいずれでも解決しない場合は、下記のFAQで紹介しているODBC Serverサービスの稼働に必要なランタイムがインストールされているかを確認してください
      https://cfassociates.samuraiz.co.jp/index.cfm/faq/cftech/cf-odbc-error/

     

    【補足】

    ODBCのサービスが起動した後は、従来のバージョンと同様に、日本語の対応や、システムDSNの登録などが必要です。
    https://cfassociates.samuraiz.co.jp/index.cfm/faq/cftech/cf2016-nosupport-odbc-socket/
    https://cfassociates.samuraiz.co.jp/index.cfm/faq/cftech/cf-securelink-servicecodepage/

    旧バージョンからデータソース設定を移行した場合も、ODBC Socket側には設定が移行されていない場合があります。その場合は、ColdFusion Adminsitratorの「データソース」の設定で、該当するデータソースを選択し、『ODBC DSN』の項目が正しいものを選択し直してください。正しいものが選択されている場合も、そのまま一度は [送信]ボタンを押してください。

     

    ※カテゴリを「ColdFusion2021情報」から「技術情報」に変更しました。

     


    記事公開日:2021年02月22日
    最終更新日:2023年09月05日


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