新ColdFusion11で同梱されるJVMを Java 7に戻す場合の注意事項

2015年1月21日に公開された新しいColdFusion 11インストーラーには Java 8(JRE 1.8.0_25) が同梱されていますが、運用上の都合等で Java 7に戻す場合は、以下の点にご注意下さい。

  1. Java 7のインストールは別途必要となります。
    • ColdFusion は Server JRE で動作します。JVMのメーカーサイトより Server JRE が公開されている環境の場合は、そちらをダウンロードします。Windows 32-bit JVM では Server JRE は公開されていないため、JDKをダウンロードしてそちらに同梱されているJREを使用するか、別環境にJDKをインストールした上で必要ファイルをコピーします。下記の開発元の公式ブログも(ColdFusion10ベースの情報ですが)ご参照ください
      http://blogs.coldfusion.com/post.cfm/coldfusion10-jre-jdk-appropriate-usage
  2. ColdFusion が使用する JVM を変更するには、設定ファイルを手動で変更するか、下記の ColdFusion Administrator の [サーバー設定] - [Java と JVM] の 「Java 仮想マシンのパス」で変更を行います。
    • 設定ファイルを手動で変更する場合は、下記のFAQ記事をご参考下さい
      ColdFusionが使用するJVMを変更する方法について
    • ColdFusion Administrator の [サーバー設定] - [Java と JVM] の 「Java 仮想マシンのパス」に直接パスを記入するか、[サーバーのブラウズ]で、別途インストールした Java 7 を選択します
  3. Java 8 から Java 7に変更する際は JVM引数(java.args)の 「-XX:MaxMetaspaceSize」の項目を「-XX:MaxPermSize」に変更する必要があります。「-XX:MaxMetaspaceSize」は Java 8からPermanent領域が Metaspace領域に変更された事に伴う設定となり、Java 7環境でこの設定が残っているとエラーが発生して ColdFusion が正しく動作しなくなります。
  4. 設定変更後は ColdFusion を起動(再起動)して、動作を確認して下さい。下記のようなエラーが発生した場合はログ(例: c:\ColdFusion11\cfusion\logs 内 coldfusion-error.log や coldfusion-out.log等)等を確認して下さい。
    • ログからエラーが確認できない場合は、環境設定そのものに問題がある場合があります。その場合は、コマンドプロンプトを管理者モードで開き、起動バッチを使って情報を確認して下さい

      コマンドプロンプトを管理者モードで開くには、下記の情報を参考下さい
      (参考 URL:一般サイト) http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1381adminupcmd/adminupcmd.html
      1. コマンドプロンプトを開いたら、まずは、起動バッチが置かれているフォルダに移動します。
        (例)
        cd C:\ColdFusion11\cfusion\bin
      2. cfstart.bat を実行すると、プロンプト上で起動情報が表示されます。エラーが発生して起動が中断している場合は、そのエラーの原因を確認して修正します。
        • MaxMetaspaceSize を変更しないまま Java 7に変更した場合のエラー例
          C:\ColdFusion11\cfusion\bin>cfstart.bat
          Unrecognized VM option 'MaxMetaspaceSize=192m'
          Could not create the Java virtual machine.
           
      3. 起動が正常に行えたことを確認したら、[Ctrl]+[c]を押して、「バッチ ジョブ」を終了します。以後は、通常と同じ方法で起動をお試し下さい。
  5. Webサービスの実行等においてJavaコンパイルエラーが発生するようになった場合は、{cf_install_home}/cfusion/lib/に置かれている tools.jar を Java 7ベースのファイルに変更して下さい。

 


 


記事公開日:2015年02月06日
最終更新日:2015年02月09日


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