設定の移行で発生する問題について③

過去のバージョンからのスケジュールタスクの設定を移行した際に、一時停止のタスクが実行状態で移行されます。

▽移行前 ColdFusion 2021のタスクリスト（一時停止中を示しています）

▽移行後 ColdFusion 2023（一時停止が解除され実行状態で移行されます）

開発元ではColdFusion 2023のリリースノートにて、ColdFusion 2021から移行する際にタスクの属性が移行されないことを確認しており、その回避としてColdFusion 2021のneo-cron.xmlを2023にコピーする方法を案内しています。

https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/release-note/coldfusion-2023-release-notes.html

【このリリースの既知の問題】より抜粋
スケジュールされたタスクの ColdFusion 2018 から ColdFusion 2023 へのCF アーカイブ移行が失敗します。さらに、ColdFusion 2021 から移行する際に、特定のタスク属性が移行されません。タスクを手動で移行するには、古いColdFusion インスタンスから新しい ColdFusion インスタンスに<cf_home>/cfusion/lib/neo-cron.xml をコピーしてから、ColdFusion を再起動します。

修正が必要なスケジュールタスクが少ない場合は、移行ウィザードで設定を移行した後にColdFusion Administratorの「サーバーの設定＞スケジュールされたタスク」ページを開いて手動で対象タスクの一時停止を行ってください。

対象タスクが多いなどの場合は、上記の記載されている方法にて、neo-cron.xmlを貼り付けての動作を確認してください。以下に参考手順を紹介します。

※移行元のバージョンでUpdateが適用されていない場合、移行前と移行後でColdFusionの実行環境が違うなどがある場合は、下記の方法では移行できない場合があります。その場合は、リネームしたneo-cron.x__ファイルを元にファイル名に戻し、ColdFusion Administratorから手動でタスクの一時停止を行ってください。

ColdFusion 2023をインストールし、「設定の移行ウィザード」により設定の移行が完了した時点で、一旦 ColdFusion 2023を停止します。
[cf2023_root]/{インスタンス(cfusion等)}/lib 内の neo-cron.xmlをリネームします。
　（例：c:\ColdFusion2023\cfusion\lib\neo-cron.xml → neo-cron.x__）
ColdFusion 2021の[cf2021_root]/{インスタンス(cfusion等)}/lib 内の neo-cron.xmlファイルを、2.のフォルダにコピーします。
ColdFusion 2023 を起動します。
起動した後は、ColdFusion Administratorにログインし、「サーバーの設定＞スケジュールされたタスク」を確認し、登録済みのスケジュールタスクの一覧で、対象タスクが一時停止状態となっていることを確認してください。

記事公開日：2023年10月27日
最終更新日：2023年10月27日

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