CF2023 Upd5～シリアル化用の構造体キーで大文字小文字が保持されますが有効の場合 AdministratorからのUpdate適用に失敗する

ColdFusion 2023では、ColdFusion Administratorの「サーバーの設定＞設定」にある『シリアル化用の構造体キーで大文字小文字が保持されます』の設定が、CFC内の処理では有効にならない不具合がありました。

CF-4218099「シリアル化用の構造体キーで大文字小文字を保持」
オプションを有効にしても、ColdFusion で CFC のローカルスコープが無視されます。

この問題は、ColdFusion 2023 Update 5で修正されましたが、それによってUpdate 5以降の環境で『シリアル化用の構造体キーで大文字小文字が保持されます』の設定が有効になっている場合に、ColdFusion Administrator上からのUpdateの適用が失敗するようになりました。

ColdFusion Administrator上からUpdateを適用する際は、内部で「download.cfc?method=getstatus」が呼び出されています。この戻り値が『シリアル化用の構造体キーで大文字小文字が保持されます』の不具合が修正されたことにより、設定が有効になっていると

{"MESSAGE":"インストールしています...","STATUS":1}
　↓
{"message":"インストールしています...","status":1}

となり、この状態で、JavaScriptでMESSAGE,STATUSのキーをハンドルできないため、次の処理に移行しなくなります。そのため、AdministratorからUpdateの適用が失敗します。

この問題に該当される場合は、ColdFusion Updateを適用する際には、一旦、「サーバーの設定＞設定」の『シリアル化用の構造体キーで大文字小文字が保持されます』の設定を”無効”に変更してから、Updateを適用してください。

Updateの適用が無事に終わってColdFusionが再起動したら、設定を再び”有効”に戻して大丈夫です

なお、この不具合は以下で不具合登録されています。現時点では修正は行われていません。
https://tracker.adobe.com/#/view/CF-4221426

記事公開日：2024年06月05日
最終更新日：2024年06月06日

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