ColdFusion 9 をサイレントインストールする

ColdFusion 9のインストーラーは、通用のウィザード形式でのインストールの他に、サイレント・インストールにも対応しています。

サイレント・インストールを行うためには、インストール時の各種設定項目をテキストベースのプロパティファイルとして保存し、インストーラーの実行時に -f オプションと共にプロパティファイルを指定します。

オンラインマニュアルでの記載はございませんが、開発元で公開しているテックノートが公開されておりますので、それらの内容を確認頂いた上で、プロパティファイルを作成し、インストールを実行下さい。

ColdFusion 9.0.0 の場合のサイレント・インストールの方法については、下記をご覧ください。
- http://blogs.adobe.com/cfdoc/2009/10/performing_a_silent_installation_of_coldfusion_9.html
ColdFusion 9.0.2 のサイレント・インストールの方法については、下記の開発元の公式ブログ、および、投稿に記載されているユーザー・ページをご覧下さい。
- http://blogs.coldfusion.com/post.cfm/coldfusion-9-update-2-silent-installation
- http://www.krishnap.com/2012/06/coldfusion-9-update-2-silent.html

（ポイント）

必ず、テスト環境で十分に動作をご確認（エラー等の障害が発生しないか、選択したオプションに抜けがないか、通常の場合と動きが違わないか）下さい。
インストーラーのプロパティファイルは、該当する項目を指定される事をお勧めします。
- 例えば Linux の環境にインストールする際は、ODBCのオプションは該当外となります。
プロパティファイルの記載内容に、選択ミスや記載漏れがないかを確認してください。
- 例
  - コメントはシャープ(#)となります
  - 指定する値は大文字・小文字が区別されます。true / false は小文字で記載下さい
  - Windowsシステム上のプロパティファイルを作成する際、ファイルパスにバックスラッシュ（\）または半角の￥マークを使用する場合は、エスケープが必要です。エスケープは二重にします（\\）
  - 設定値の前後に余分な空白などを入れないことをお勧めします
インストーラーの起動は、コンソールやコマンドプロンプト（※）でインストーラーが置かれているフォルダに移動して、インストーラーファイルを「-f オプション」と「プロパティファイル」を指定します。
（※プロパティファイル名をinstaller.propertiesと指定し、それをインストーラーと同じフォルダに置いた場合は、エクスプローラー等からダブルクリックした場合もサイレントインストールを実行することができます）
- Windowsの場合は
  - coldfusion9インストーラー.exe ⊔ -f ⊔ プロパティファイルのファイル名・パス
- Linuxの場合は
  - coldfusion9インストーラー.bin ⊔ -f ⊔ プロパティファイルのファイル名・パス
ColdFusion が出力するログを確認し、何らかのエラー等が発生していないかをご確認下さい。
- インストーラーの実行結果を確認するには
  - [cf9_root] 直下の Adobe_ColdFusion_9_InstallLog.log
- ColdFusion起動時～起動後の状況を確認するには
  - [cf9_root]/logs/application.log
  - [cf9_root]/logs/cfserver.log (Unixの場合)
  - [cf9_root]/runtime/logs/coldfusion-out.log (Windowsの場合)
パスワードを指定する際は、いくつかの特殊文字は初期パスワードとして使用することができません。
- バックスペース（\）や半角の￥記号などは使用すると問題が発生することを確認しています。
  ColdFusionインストール時のAdministratorパスワードの特殊文字の制限について
製品版（エンタープライズ、スタンダード）としてインストールを行った場合は、インストール後にColdFusion Administrator にログインして[システム情報]ページ（画面右上の i アイコン）にて正しいエディション、および、シリアル番号が指定されているかを確認下さい。
- シリアル番号が反映されていなかったり、エディションがデベロッパーや評価版になっていた場合は、その[システム情報]の画面でシリアル番号を再入力下さい。
サイレントインストールでは ColdFusion と Webサーバーの接続を行うことができません。インストール後に Webサーバー設定ツールを利用して接続を行って下さい。
- 開発用のWebサーバーが起動した状態となりますので、本番環境ではIIS や Apache 等のWebサーバーと接続後に開発用のWebサーバーを無効にされる事をお勧めします。
サイレントインストールを行ったColdFusionは、アンインストールもサイレントで行われます。通常のアンインストール方法とは異なり確認等のダイアログは表示されません（Windows版で確認）。
- OSの「プログラムのアンインストール」で、ColdFusion9の項目に対して「アンインストールと変更」ボタンを押してしまうと、アンインストールが実行されますのでご注意ください。

記事公開日：2013年03月28日
最終更新日：2013年03月29日

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