初期設定ウィザードが先に進まない

インストールが終了した後に、ブラウザが起動されて「設定ウィザード(→参考)」ページが開きます。この設定ウィザードが実行している時に、内部ではオプション機能のインストール(ODBCなど)や設定などが行われていますが、その進行中に次の画面に移らずに移行ウィザードが起動したままになることがあります。

この問題が発生する原因の多くに、設定ウィザードを実行しているブラウザがサーバーOS上のInternetExplorerであることです。サーバーOS上のセキュリティ強化によってJavaScript等の実行が制限されており、それによって設定が先に進まない状態になります。

Internet Explorerの[インターネットオプション]-[セキュリティ]で『信頼済みサイト』を選び、[サイト]ボタンを押して、『このWebサイトをゾーンに追加する』に http://127.0.0.1 を追加することで、JavaScriptが動作するようになり進行できるようになります。

他に、異なるブラウザ(Chrome等)をインストールして頂くか、リモートPCのブラウザから接続するなどもご検討ください(内蔵Webサーバーのポート:既定8500の接続を許可するようにファイアウォールの設定が必要な場合があります。外部に公開しているサイトなどの場合は、外部からの接続を許可しないように注意してください)。

※Internet ExplorerやEdgeのIEモードを使用して接続している場合、Internet Explorerには互換モード等の設定がありますが、互換モードで古いIE5やIE8相当の表示をしている場合は、JavaScriptが動作せず、想定通りの画面の進行ができない場合があります。互換モードを無効にしてください。

(2021.3.30追加)また、引き続き設定ウィザードが進行できない場合は、リクエストしているURLについても確認してください。ColdFusionに同梱されている内部Webサーバーは、Windows環境でもパスの大文字と小文字を区別します。例えば、下記のようのURLをリクエストしたとします。

  • (問題が生じるURLの例)http://127.0.0.1:8500/cfide/administrator/index.cfm

上記のURLのパスのCFIDEフォルダは大文字で作成されています。Windows OSであれば、本来はフォルダ名の大文字と小文字を区別しませんが、内部Webサーバーは、大文字小文字を区別して呼び出しているファイルを検索します。
今回の場合、URLに小文字のcfideを指定してリクエストを行っても、Windows OSであればindex.cfmファイルは動的ファイルのため、ColdFusionがファイル見つけて処理をします。そのため、ログイン画面は表示されますが、ログイン認証で使用されているJavaScriptファイルなどの静的ファイルが内部Webサーバーでは、cfideと指定されていることによってファイルを見つけることができません。その結果、ログイン認証が進行できない問題が生じます。そのため、内部WebサーバーのURLを指定する場合は、ファイル・フォルダの大文字小文字も合わせてリクエストするようにしてください。

  • (正しいURLの例)http://127.0.0.1:8500/CFIDE/administrator/index.cfm

 

その他にも、念のためColdFusionのインストールが適切に行われているかをご確認ください。ColdFusionをインストールすると、インストールログが作成されます。場所はインストール先の直下です(例 C:\ColdFusion2018)。ここに Adobe_ColdFusion_{バージョン}_インストール_{月}_{日}_{年}_{時}_{分}_{秒}.log というファイルが作成されています。

ファイル内には、インストール時の情報が細かく書かれていますが、その中の以下のような情報が出力されている箇所を確認します。

5111 成功
1 警告
0 非致命的エラー
0 致命的エラー

警告や非致命的エラーは製品を使用するうえでは特に問題はありませんが、致命的エラーが発生している場合は、ログ内の致命的エラーの出力情報を確認し、対応、もしくはColdFusionの再インストールを試してください。
 


記事公開日:2020年07月03日
最終更新日:2022年06月10日

 


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