XMLHttpRequest を利用してデータをColdFusionにPOSTした際の注意

ColdFusionでは、POSTされたフォーム値をForm変数として受け取る際に、デフォルトのUTF-8か #SetEncoding("Form","MS932")# 関数を使用してエンコードを指定することで、日本語などを含むデータを文字化けすることなく受け取ることができます。

ただし、すべてのPOSTされたデータを上記で処理をするわけではありません。POSTされたデータをForm変数として処理するためには、フォームから送信されたもの。言い換えると enctype が application/x-www-form-urlencoded（デフォルト）や multipart/form-data（アップロードファイルを含むフォーム）でPOSTされたものを上記のように処理を行います。

それ以外の方法でPOSTされたもの、例えば、XMLHttpRequestで、Ajax機能を使用してデータを送信したものについては、上記のような処理は行わないので、送信されたデータをColdFusionではgetHttpRequestData関数やDeserializeJSON関数を使ってデータを構造化して処理を行います。その際に、日本語などの文字を含むJSONデータをColdFusionで受け取った際に文字化けを起こす場合があります。

例えば、以下のコードは、日本語版Windowsでは文字化けを起こします（該当部のみ抜粋）

<script language="javascript" type="text/javascript">
function OnButtonClick() {
var xmlhttp = new XMLHttpRequest();
　…
var t1 = document.getElementById('Text1');
var t2 = document.getElementById('Text2');
var jData = '[{"p1":"'+t1.value+'","p2":"'+t2.value+'"}]';

xmlhttp.open('POST', 'post.cfm');
xmlhttp.setRequestHeader('Content-Type', 'application/json;');
xmlhttp.send(jData);
}
</script>
…
<input id="Text1" type="text" value="あいうえお" /><br/>
<input id="Text2" type="text" value="かきくけこ" /><br />
<input id="Button1" type="button" value="送信" onclick="OnButtonClick();"/>

XMLHttpRequestで送信するデータの文字コードはUTF-8で行われるようですが、送信先のColdFusion側では送信元を限定して処理しているわけではないため、送信元からエンコードの指定がない場合には「Javaのデフォルトエンコーディング」を使用して文字を取り扱います。日本語版Windows環境では、「Javaのデフォルトエンコーディング」は MS932(Shift_JIS）となりますので、UTF-8 で送信されたデータを MS932(Shift_JIS)で受け取るために文字化けを起こします。

この状況に遭遇した際は、送信元の XMLHttpRequest の setRequestHeaderで「Content-Type」を指定している値に charsetを付加することで、送信先のColdFusionで文字コードを認識でき、文字化けを解消することができます。

setRequestHeader('Content-Type', 'application/json; charset=UTF-8');

記事公開日：2020年07月03日
最終更新日：2020年07月03日

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