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米国時間 2024年12月23日(日本時間12月24日(火))に ColdFusion 2023 Update 12が公開されました。このアップデートは、セキュリティ情報 APSB24-107 (優先度1)の修正が含まれます。このアップデートにより ColdFusion サーバーに pmtagent パッケージがインストールされている場合、任意のファイル システムの読み取りにつながる可能性がある重大な脆弱性が解決されます。緊急度・優先度が最も高い脆弱性の修正のため、Updateを適用してください(または、一時的な回避として pmtagent パッケージをアンインストールしてください。詳しくは【注意1】を確認してください)。
【注意1】
今回の脆弱性は、pmtagent パッケージがインストールされている場合に影響を受けます。そのため、一時的な回避として、ColdFusion 2023からpmtagentパッケージをアンインストールすることもできます。
pmtagentパッケージは、ColdFusionサーバーとPerformance Monitoring Toolset(パフォーマンス監視ツールセット、以下 PMT)との連携で使用されますが、PMTを使用している・いないに関わらず、pmtagentパッケージがインストールされている場合に脆弱性の影響を受けます。
GUIインストーラーでColdFusionをインストールすると、pmtagent パッケージはデフォルトでインストールされます。また、軽量版(zip)インストーラーでColdFusionをセットアップした場合も、pmtagentパッケージをインストールした場合は、この脆弱性の影響を受けます。
Updateを適用するまでの一時的な対処として、pmtagentパッケージを一時的にアンインストールする場合は、ColdFusion Administratorにログインして、「パッケージマネージャー > パッケージ」画面の「インストール済みのパッケージ」のツリーを展開して、『pmtagent』を選択し[アンインストール]ボタンを押してください。
PMTと連携しているColdFusion 2023 の場合は、pmtagentパッケージをアンインストールすると、PMTによるモニターが使用できなくなりますのでUpdate 12を適用することを推奨します。
Update 12を適用する際は、PMTは起動している状態で行ってください。もし、PMTを停止した状態でUpdate 12を適用すると、その後PMTを起動した際に登録済みのColdFusion 2023が見つからない状態になります。その場合は、PMTは起動した状態のまま、ColdFusion 2023を再起動してください。
【注意2】
Update 7未満の環境からUpdate 12を適用した際は、Update 7の暗黙のスコープ処理の変更やUpdate 8の関数のデフォルト暗号アルゴリズムの変更の影響がないかを事前にテスト環境等で確認を行うなど、必要に応じた対処を行ってください。暗黙のスコープ処理の変更については、Update 7の参考情報ページ、および Update 8の参考情報ページ、または、以下のそれぞれのFAQを確認してください。
Update 7で変更:一部変数の暗黙スコープ処理の変更について
Update 8で変更:暗号アルゴリズムのデフォルトの変更について
また、Update 11で多数のパッケージが更新されたことに伴い、Oracleへの接続が失敗したり、cfhtmltopdfが使用できなくなる障害が確認されています。Update 12を適用した際にこの問題が確認された場合は、felix-cacheを手動で削除します。詳しくは、以下のUpdate 11の参考情報の【注意1】を確認してください。
ColdFusion 2023 アップデート 11 についての参考情報
【注意3】
に手動でリストの追加や変更を行った場合、Update を適用したことによって追加した項目が削除されて、デフォルトの状態に戻されます。そのため、Update 12を適用した際にバックアップされた場所からそれらファイルを再び元の位置に戻してください。
※Update 12を適用すると、[cf_root]\{インスタンス(cfusion等)}\hf-updates\hf-2023-00012-330713\backup\lib 内にファイルがバックアップされます。バックアップされたファイルを、[cf_root]\{インスタンス(cfusion等)}\lib内に置き直してください。
【注意4
】
Update 11ではWebサーバーコネクタの更新は行われていませんが、Update 4以前の環境からUpdate 12を適用した際は、Update 12を適用した後、接続コネクタの「再定義(一旦コネクタを削除し、再登録)」
を行ってください。
webサーバー設定ツールを起動し、既存のwebサーバーとの接続設定を全て削除します。削除後は、再び前回と同様の設定でWebサーバーとの接続を行って下さい
※「Webサーバー設定ツール」の起動方法についてのColdFusionマニュアル
https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/configuring-administering/web-server-management.html#WebServerManagement-Webserverconfiguration
※参考記事「ColdFusionクリニック」
http://forum.samuraiz.co.jp/cfclinic/foundation/003_wsconfig.html
【注意】
コネクタ関連に修正や設定の変更や追加を行っている
場合は、接続コネクタの再定義によりそれらの値が初期値に戻ります
ので、コネクタの再登録後に変更設定をやり直してください(特にApacheと接続している場合は、cf_scriptsのエイリアスの変更などを mod_jk_vhost.conf に行っていますので、再登録後にその設定を再び反映させるのを忘れないようにしてください
)。接続コネクタの追加や削除時に{cf_install_home}/config/wsconfig/backup フォルダに既存の設定がバックアップされていますので、バックアップしたそれらファイルの内容と比較して、変更を行って下さい。
【注意】
Apacheとの接続を行っている際は、再定義(一旦コネクタを削除し、再登録)によって、再び 503エラーが発生するようになります。
接続コネクタの再定義によりそれらの値が初期値に戻るためです。
コネクタの再登録後に変更設定をやり直してください。Webサーバー(Apache等)と接続後、.cfmページのリクエストが503エラーになる
攻撃者からのリスクを軽減するために、ColdFusion 2016以降は内部Webサーバーを使用したAdministratorへのアクセスが強く推奨され、デフォルトの状態でも外部Webサーバーを経由したAdministratorへのアクセスがブロックされています。外部Webサーバーを使用(経由)した Administratorへのアクセスは推奨されておらず、推奨されていない機能に関連する問題が発生した場合メーカーはサポートを行わないためです
【注意5】
アドビでは、セキュリティへの備えが必要となるサイトでColdFusionを使用する 場合は、ColdFusionが使用するJavaを最新のリビジョンにすることを推奨しています。UpdateにはJavaの更新は含まれないため、Updateとは別にJavaのインストールとColdFusionのJVM設定の変更が必要となります。サポートするJavaのバージョンやインストール方法・JVM設定の変更方法については、以下の FAQ をご確認ください。
ColdFusionが使用するJVMを変更する方法について(再更新)
また、アドビでは、ColdFusion セキュリティ ページに概要が記載されているセキュリティ構成設定を確認するとともに、それぞれのロックダウン ガイドを適用することを推奨しています。
ColdFusion 2023 Lockdown Guide
※記事中の「サーバー自動ロックダウン」インストーラーについては、強力なセキュリティ設定をインストール・ウィザード形式でステップで行っていける半面、「ColdFusionの実行ユーザー」の変更や「ファイルシステムのアクセス許可の変更によりwebルート以下の書き込みの制限」、「Webサーバー設定」の変更など、既存の運用に影響を生じることが考えられます。そのため、実稼働環境に導入する前に、すべての推奨事項を分離されたテスト環境でテストすることが強く推奨されています。
上記のロックダウンガイドに沿って手動で設定を変更していくことなども検討してください。以下のFAQも参考にしてください
【補足】
ColdFusion 2021以降は手順が異なっています
。詳しくは、下記の記事をご参考下さい
対象のパッケージは一旦アンインストールされ
、そのあとに自動的に行われるColdFusionの再起動の中で更新後のパッケージのインストールを試みます。パッケージのURLにアクセスできなかった場合などは、そのパッケージが含まれない状態になりますので、手動でパッケージを追加してください。(注意)Unix環境では
、手動でUpdateを適用した際は、そのUpdateを実行してユーザーで、新規フォルダやファイルが作成されます。また、再起動も手動でUpdateを実行したユーザーで行われる模様です。そのため、本来と異なる起動ユーザーでColdFusionが実行され、ファイル・フォルダの権限不足エラーなど、動作の障害や404エラーの発生を招くことがあります。この状態になった場合は、Update適用後に再起動された ColdFusion 2023を停止し、下記の手順を実施した後、改めて、通常の方法でColdFusionを起動してくださいその他の情報がある場合は、確認次第、情報を追記・修正致します
記事公開日:2024年12月24日
最終更新日:2024年12月24日
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