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ColdFusion 2021 の Update は、これまでのバージョンと違い、コア(従来のUpdateのファイルに相当)とパッケージ(機能ごとにまとめられたもの)に分けられています。それにより、従来は、オフラインやクローズド環境でColdFusion のUpdateを適用する際は、対象のUpdateのファイル(hotfix-0xx-xxxxxx.jar)を別の環境でダウンロードし、そのファイルを使用して手動でUpdateを適用すれば良かったのですが、ColdFusion 2021では、各種パッケージのファイルも別の環境でダウンロードが必要となりました。
オフラインやクローズド環境でColdFusion のUpdateを適用する方法については、下記のオンラインマニュアルにも記載がありますが、全般的な手順を紹介しているページがないため、参考情報として次に紹介します。
一部の情報が変わりましたので、記事の内容を修正します。今後も、Updateなどで手順等が異なったり、記事の内容通りに動作しなくなることも考えられますので、参考情報として、ご参考いただければと思います。
https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/using/coldfusion-package-manager.html
(「ローカルリポジトリの設定」)
Hotfix and packages repository: Link のリンク先から
)ダウンロードします
Update 14→16または15→16の場合を除いて、パッケージの更新の必要もありますのでUpdate 16の「コアの更新ファイル」と「パッケージファイル」の両方が入った「Hotfix and packages repository: Link(ホットフィックスとパッケージのリポジトリ:リンク)のhotfix-packages-cf2021-016-330307.zip」をダウンロードしてください
ここでは、例として、C:\ColdFusion2021にインストールしている ColdFusion 2021 に手動でUpdateを適用する方法を解説していきます。
Update 3以降は、コアの更新ファイルは[cf_root]/bundles/updateinstallersフォルダに置かれるようになりました
(それまでは[cf_root]/cfusion/hf-updates フォルダ内に置かれていました)。
(出力例)※以前のUpdateの出力例ですので下記の数字は気にしないでください
要約
----
インストールの開始: 成功 エラーあり。
329 成功
1 警告
1 非致命的エラー
0 致命的エラー
アクション メモ:
なし
Updateを実行した後、ColdFusion Administratorに接続できなくなる場合があります。または、一部のパッケージがインストールされない場合は、下記の手順に沿って対応してください。
Updateの更新が行われた後、対象のパッケージの更新をするため、一旦 Administratorのパッケージが削除されますが、その後、Updateされた Administratorパッケージを追加できなかった場合にこの状態となります。
この状態になった際は、ColdFusion2021のcfpm.batを実行して、手動でパッケージを追加することが可能です。続いて、その方法を紹介します
次のパッケージがインストールされます : administrator:2021.0.02.328618
administrator (2021.0.02.328618) パッケージとその依存関係が正常にダウンロードされました。
administrator パッケージがサーバーにインストールされました
最初に紹介したオンラインマニュアルの記載では、「パッケージ(packagerepoフォルダ)」をリポジトリーをダウンロードして Web サーバー上でホストしますと書かれています。そこで、「パッケージ(packagerepoフォルダ)」を ColdFusion 2021の内部WebサーバーのWebルート内に配置し、ColdFusion Administratorの「パッケージマネージャー > 設定」の『パッケージサイト』の URL に http://127.0.0.1:8500/packagerepo/bundlesdependency.json と指定したところ、パッケージは問題なくインストールを行えたものの、その後のColdFusionの再起動時に起動できなくなる問題が発生しました。
このエラーが発生した時、起動時に必要なパッケージをColdFusion内に読み込む処理で、応答が固まっていることを確認しました。
cfpm-audit.log
...
"Information","pool-13-thread-1","03/29/21","18:41:49","","Installing the package : C:/ColdFusion2021/bundles/repo/SparseBitSet-1.2.jar"
"Information","pool-13-thread-1","03/29/21","18:41:49","","Installing the package : C:/ColdFusion2021/bundles/repo/poi-4.1.2.jar"
"Information","main","03/29/21","18:41:49","","Installing the package : C:/ColdFusion2021/bundles/spreadsheet-2021.0.01.325996.jar"
"Information","main","03/29/21","18:41:49","","Deploying bundle : axis"
調査をしたところ、Axisパッケージ(Webサービス)やSharepoint(レガシーのSharepoint機能内でAxisを使用)をインストールしていると、起動時に『パッケージサイト』の URL にアクセスを行っていることを確認しました。つまり ColdFusion サービスの起動途中(内部のWebサーバーも起動途中)に、ColdFusion内部Webサーバーにアクセスしているために、応答待ちでフリーズしていたことになります。
回避として、今回はローカルパスを指定する方法をご紹介しましたが、今後、ローカルパスの指定が行えなくなった場合は、そのサーバー内の IIS や Apache のWebルートに「パッケージ(packagerepoフォルダ)」を配置して、そこにアクセスするなどの対応が必要となる模様です。
その際は、Updateを適用する時だけWebルート内に「パッケージ(packagerepoフォルダ)」を配置するか、Updateを適用する時だけ仮想ディレクトリ(またはエイリアス)を設定するかなどを行うことが良いかと思われます。
この場合、次回起動時にAxisパッケージが『パッケージサイト』のURLにアクセスしてもエラーが発生することになりますが、エラーになる以外には(パッケージは更新されているため)問題が無い模様ですので、Updateの時だけIIS/Apacheに「パッケージ」を読み込める状態にして、それ以外は、リクエストエラーが発生する状況にするというのも有効である模様です(ただしすべての環境でテストをしたわけではないため、現時点での仮定となります)。
一部のオフライン(社内プロキシ)の環境では、アップデート適用後のColdFusion 2021 Application Serverサービスの開始でタイムアウトを起こす場合があります。
これは、ライセンス管理サーバー等へのアクセスの応答待ちが一定時間発生するなどが影響しています。 サービス起動がタイムアウト(既定:4分)を起こす場合は、サービスのタイムアウト時間を延長してください。
手順例:
1.コマンドプロンプトを管理者権限で起動します
2.ColdFusionのbinフォルダ([cf_root]\{インスタンス(cfusion等)}\bin)に移動します
例:cd c:\ColdFusion2021\cfusion\bin
3.タイムアウト時間を延ばすため、以下のコマンドを入力します(タイムアウトを10分にします)
coldfusionsvc.exe -starttimeout 600 "ColdFusion 2021 Application Server"
4. Set start timeout to XXX seconds が表示されるのを確認してください(参考)
https://cfassociates.samuraiz.co.jp/index.cfm/faq/coldfusion2018/coldfusion-start-stop-timeout/
Update 16の「コアの更新ファイルとパッケージファイルの両方入り(hotfix-packages-cf2021-016-330307.zip)」とのファイルサイズは約2.1GBになりました。以前のバージョンのパッケージ・コアの更新ファイルも含んでいるため、ファイルサイズがとても大きく、ダウンロードに時間がかかる場合があります。ダウンロード、USBメモリ等へのコピー、zipファイルの解凍などにかかる時間も考慮して作業を進めて下さい。
記事公開日:2021年03月29日
最終更新日:2024年09月25日
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