ColdFusion 11 Standard版とEnterprise版の違い

ColdFusion 11 Standard版とEnterprise版の違いについて、代表的なものを「①機能面」、「②サポート対象面」、「③インストール体系面」から説明します。

 

  1. 機能面

    機能面の詳細については、アドビのColdFusion製品サイトをご確認下さい。
    『購入ガイド : 各エディションの比較』
    http://www.adobe.com/jp/products/coldfusion-enterprise/buying-guide.html

    主なポイント
    1. Standard版では利用できない機能
      • ColdFusion 11 Enterprise版で追加された「PDFデジタル署名の操作」はStandard版では使用できません。
        • Standard版でこの機能を使用したページを実行すると「このエディションの ColdFusion サーバーでは、PDF Digital Signatures を使用できません」というエラーが表示されます。
      • ColdFusion 11 Enterprise版では、ドキュメント記述XML(DDX)へのアクセスが拡張され、PDFに対するコメント、ブックマーク、添付ファイル、自動ページ番号付きのヘッダーとフッターの追加など、従来は制限となっていた操作が行えるようになりましたが、Standard版ではこの拡張には対応していません。
        • ​Standard版では、拡張された機能を使用したDDXを処理すると、「指定された DDX が無効です。無効な構文または制限されているキーワードがないかどうか確認してください。」のエラーが発生します。また、IsDDX関数の結果がFalseで返されます。
        • Standard版で制限される拡張機能については、下記ページの「Restricted DDX elements」の表を参照下さい
          https://wikidocs.adobe.com/wiki/display/coldfusionen/cfpdf
      • 上記以外にも、ColdFusion 11 Enterprise版で追加された、「ORMテキスト検索」、「RESTfulのマルチサイト対応」、「WebSocketのクラスタ」も Standard版では利用する事ができません。
      • また、従来と同様に大規模アプリケーションの運用向けの機能(「サーバモニタ/マルチサーバモニタ」、「リクエスト制限の詳細な設定」、「パッケージとデプロイ」、「エンタープライズデータベースドライバー」)や「AdministratorおよびRDSの権限の設定・管理」、「FIPS 140準拠の強力な暗号化機能」、「高度なタスクマネージャー設定」なども引き続きStandard版では利用(設定)する事ができません。
         
    2. Standard版で機能が限定されているもの
      • ColdFusion 11から追加された「高品位のHTML⇒PDF変換処理を行うサービスマネージャー」を複数起動する事はできません(ローカル以外のサービスマネージャーを登録・単体で起動する事はできます)。
        • 複数のサービスマネージャーを起動しようとすると、「PDF Standard ライセンスでは 1 つのサービスマネージャーのみを有効にできます。」というエラーが表示されます。
      • また、従来と同様に大規模アプリケーションの運用向けの機能もStandard版では制限が入ります。Enterprise版と比較して、処理に制限が入るため、運用されるアプリケーションの処理の「ボトルネック」や処理待ちから来るアプリケーションのフリーズを招く場合があります。下記の機能を利用するアプリケーションを運用される場合は、Enterprise版の導入を推奨します。
        • Enterprise版では制限のない「ドキュメント処理」や、「Excel連携」、「PDF変換」、「ゲートウェイ機能」などはStandard版でも動作はするものの処理に大幅な制限が入ります(全体を通してシングル動作に制限されます)。
        • それ以外にも、​ColdFusion10から追加された「websocket機能」は100接続に制限されますし、CFTREADタグで作成可能なスレッド数もStandard版では上限が設けられています。
  2. サポート環境面
    • 対応データベースが Standard版とEnterprise版とで異なります。詳細は下記を参照下さい。

      『サポート対象システム一覧(「対応データベースプラットフォーム」を参照下さい)』
      http://wwwimages.adobe.com/content/dam/Adobe/en/products/coldfusion/pdfs/cf11/coldfusion11-support-matrix.pdf
    • 仮想化環境のサポートはEnterprise版のみです。
      • サポートしている仮想化ソフトウェアはVMware またはMicrosoft Virtual Server となります。
    • OSによってはEnterprise版のみサポートされている環境もあります。
      • Solaris など
    • ColdFusion 11では、クラウド等の仮想環境で動かすことも可能です。Standard版・Enterprise版それぞれで1ライセンスあたりに指定(割り当て)可能な仮想環境が異なります。大規模なアプリケーションを運用される場合には、Standard版では高いパフォーマンス処理を行えない場合がありますのでEnterprise版の導入を推奨します。
       
  3. インストール体系面
    • ColdFusion 11 Standard版では単一のサーバー構成(スタンドアロン体系)として、ColdFusionをインストールすることが可能です。Enterprise版では上記構成に加え、エンタープライズマネージャ機能を用いた複数サーバインスタンス(マルチインスタンス構成)、及び、J2EEアプリケーションサーバーへのデプロイ(J2EE構成)によるインストールが可能です。
  4. その他

※ 上記の情報は、必要に応じて適宜追加・修正を行いますので予めご了承ください。


 


記事公開日:2014年06月10日
最終更新日:2014年07月30日


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