ColdFusion 10 外部インターネットに接続していない環境での更新プログラム適用方法

ColdFusion 10 では、ColdFusion Administrator の[サーバー更新]の機能を使用することで、いままで手動でファイルの差し替えを行っていたアップデータのインストールを ColdFusion Administrator から行うことが可能となりました。この機能は、デフォルトでは、メーカーサイトの更新情報XMLファイルを読み込み、アップデータがあった場合の通知とダウンロード・インストール等のメニューを表示します。

しかしながら、特定のイントラネット内でのみColdFusionを動作させるなど、インターネット(外部のメーカーサイト)に接続できない環境では、メーカーサイトの更新情報XMLファイルを読み込みが行えないため、『サーバー更新』が行えなくなってしまいます。

その対応としては、メーカーサイトの更新情報XMLファイルをローカル環境から取得するように修正を行うか、あるいは、インターネット(外部のメーカーサイト)に接続できる別のPCで必要となるパッチファイルをダウンロードして、手動でインストール(インストーラーの起動)を行う方法があります。

前提(作業の前に確認・対応下さい)

  • 社内プロキシを経由することでインターネットに接続できる場合は、プロキシ設定をColdFusion に登録する方法で対応できないかの確認をお勧めします。ColdFusionがプロキシを経由してメーカーサイトの更新情報XMLファイルを読み込める・パッチファイルをダウンロードできる環境であれば、このページの手動による作業を行う必要も無くなります。
  • ColdFusion 10 のアップデータを適用する前には、事前に「ColdFusion 10 必須のアップデート」を適用する必要があります。このアップデーターは通常のものとは違い、手動でメーカーサイトからアップデートファイルをダウンロードして、そのあと指定のコマンドを入力してインストーラーを起動してアップデートを適用します。
  • インターネットに接続できるPCを一台用意します。このPCを使ってメーカーサイトからパッチや更新情報XMLファイルをダウンロードします。また、ファイルをダウンロード後した後、それらファイルを ColdFusion 10が入っているサーバーに移動するための手段(ネットワーク、CD書き込み、USBメモリ)も準備して下さい。

 

方法①:メーカーサイトの更新情報XMLファイルをローカル環境から取得するように修正を行う

 

  1. ColdFusion 10 Administrator にログインし、[サーバー更新]の画面を開き、[設定]タブをクリックします。設定項目の「サイト URL」に『メーカーサイトの更新情報XMLファイルの URL』が記載されています。このURLをメモ等に控えるか、URLアドレスをメモ帳等に保存します。
  2. インターネットに接続できるPCを使い、ブラウザを開いて、1.で取得した『メーカーサイトの更新情報XMLファイルの URL』をリクエストします。

    ※下記の画面のようにフィードの一連として表示された場合は、画面をマウスで右クリックして、『ページのソースを表示』を選択下さい。


    「ページのソースを表示」を選択する事によって、XMLファイルの生データ(ソース)が表示されます。


     
  3. XMLファイルの生データ(ソース)を保存します。メニューからファイルの保存を選択して XML ファイルを保存するか、ソースを選択して、メモ帳に貼り付ける等を行ってファイルを保存して下さい。ファイル名は任意ですが「英数字.xml(例: updates.xml)」でファイル名を指定してください(後で、ColdFusionからこのファイル名を呼び出すためです)
  4. 次に、最新のアップデータファイルをダウンロードします。

    2014/01/09 追加
    下記の開発元のテックノートページから、各アップデータファイルをダウンロードできます。基本的には最新のアップデータをダウンロード下さい。
    http://helpx.adobe.com/coldfusion/kb/coldfusion-10-updates.html

    もしくは、先ほど「3.」で保存したXMLのソースをメモ帳等で開いて、最新のアップデータの値を確認下さい。

    ※最新のアップデータについては、メーカーサイトの情報や、XMLの「title」の Updater 番号、「pubDate」の公開日などから最新のものを見つけ、その項目に含まれる「<cfhf_downloadlink>」の URL(例:http://download.adobe.com/pub/adobe/coldfusion/hotfix_XXX.jar)をコピーして、ブラウザでそのURLをリクエストして下さい。ファイルのダウンロードダイアログが開くと思いますので、任意の場所にファイルをダウンロード下さい。
  5. 「3.」で保存したXMLファイル、ならびに「4.」で保存したアップデータファイル(hotfix_XXX.jar)を ColdFusion 10 サーバーに移動(コピー)します。移動(コピー)先は、どちらも Webサーバーの web ルート以下の任意の場所において下さい。例えば IIS と接続している場合は、C:\Inetpub\wwwroot\patch(という名前のフォルダを作成)等、開発用のWebサーバー(8500ポート)を使用している場合は、C:\ColdFusion10\cfusion\wwwroot\patch(という名前のフォルダを作成)等です。

    ※下記は、こちらのテスト環境の「C:\Inetpub\wwwroot\patch」にファイルを配置しています。
  6. 「5.」で配置したXMLファイルをメモ帳等で開き、アップデータファイルのダウンロードURLを変更しましょう。今回のこちらのテスト環境では、アップデータファイルのURLは、http://127.0.0.1/patch/hotfix_007.jar となります。XMLファイルの「<cfhf_downloadlink>」をそのURLに書き換えます。

  7. 再びColdFusion 10 Administrator にログインし、[サーバー更新]の画面を開き、[設定]タブをクリックします。そして、設定項目の「サイト URL」を「5.」で配置したXMLファイルへアクセスするURLに変更します。今回のこちらのテスト環境では、XMLファイルのURLは、http://127.0.0.1/patch/updates.xml となります。入力を終えたら[変更を送信]ボタンを押して下さい。
  8. [使用できるアップデート]タブに切り替えます。この段階では、アップデータの一覧は出てきません。[アップデートを確認]ボタンを押して下さい。


    すると、指定したローカルサーバーのXMLファイルにColdFusionがアクセスして、アップデートの一覧を表示します。

    (※今回のテスト環境の例では『メーカーサイトの更新情報XMLファイル』を利用しているので、それ以前の Update についても、表示されますが、古いアップデータファイルはダウンロードしていないのでその項目は無視して下さい)
  9. 「6.」でアップデータファイルのダウンロードURLを変更したアップデータの[ダウンロード]、[ダウンロードとインストール]のどちらかを押します。


    ※もし、「シグネチャの検証に失敗しました。」のエラーが発生した場合は、「ColdFusion 10 必須のアップデート」がインストールされていません。このページ上部の「前提(作業の前に確認・対応下さい)」を確認して、先に「ColdFusion 10必須のアップデート」をインストールしてください。
  10. インストールが始まります。インストール後に自動でColdFusionの再起動が行われますのでしばらくそのままで待ちます。


    ※インストール中は定期的にページの更新(リフレッシュ)を行っていますが、タイミングによっては再起動の途中のリクエストのため、下記のようなエラーが表示される場合があります。このエラーが発生した場合は、しばらく待ってからブラウザのページの[更新]ボタンを押してページを更新下さい。再起動が完了していれば、ColdFusion Administrator のログイン画面が表示されますので、再度ログイン情報を入力してログインして下さい。
  11. ログイン後、[サーバー更新]の画面を開き、[インストール済みアップデート]タブをクリックします。アップデートが完了していたら インストールを行ったアップデートが表示されています。

    ※今回のテスト環境の例では ColdFusion 10 Update 7 がインストールされたことが示されています。
  12. アップデートの適用有無は、ColdFusion Administrator を開き、[システム情報ページ(右上の i アイコン)]からも確認ができます。


    ビルド番号は、今回の例では ColdFusion 10 Update 7 のバージョンである 10,0,7,283649に変更されていることがわかります。

 

 

 

方法②:ColdFusion Administratorのサーバー更新機能は使用せず、手動でアップデータファイルのインストーラーを起動してインストールを行う

 

 

  1. 上記方法①の手順「1.」「2.」「4.」を行い、インターネットに接続できるPCを使って最新のアップデータファイルをダウンロードします(今回はXMLファイルは必要ありません)。
  2. ダウンロードしたアップデータファイル(hotfix_XXX.jar)を ColdFusion 10 サーバーに移動(コピー)します。移動(コピー)先は、[cf10_root]/cfusion/hf-updates フォルダに配置します。過去にColdFusion Updaterをダウンロード・適用したユーザーは hf-updates フォルダが作成されています。フォルダが存在しない場合は、手動で hf-updates フォルダを作成下さい。
    (※フォルダを手動で作成する際、Unixユーザーの方はColdFusionの実行ユーザーがそのフォルダに書き込みが行えるように権限を設定下さい。ColdFusionの実行ユーザーがそのフォルダに書き込みが行えないと、以後のアップデータのダウンロードに失敗します)

    ※今回のテスト環境の例では、既に cf10_mdt_updt.jar ファイル(ColdFusion 10 必須のアップデータファイル)が hf-updates フォルダにおかれています。今回配置した Update 7 用のアップデータファイルは hotfix_007.jar となります。
  3. コマンドプロンプトを開き(Windowsのバージョンによっては、コマンドプロンプトを管理者権限で開いて下さい)、hotfix_007.jar を起動します。起動方法は下記のページを確認下さい。Windows のバージョンによっては、コマンドプロンプトを管理者権限で開いて下さい。

    起動は、GUIモード、または、サイレントモードがあります。起動方法(コマンド)は下記のページをご覧下さい。
    http://help.adobe.com/ja_JP/ColdFusion/10.0/Admin/WSe61e35da8d318518-33adffe0134c60cd31c-7ffe.html
    1. 今回のテスト環境の例では、GUIモードでのインストールとなります。コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
    2. 下記のコマンドを入力してインストーラーを起動します。
       C:\ColdFusion10\jre\bin\java.exe -jar C:\ColdFusion10\cfusion\hf-updates\hotfix_007.jar
    3. インストールウィザードが起動しますので[次へ]を押して続けます。
    4. 使用許諾契約の内容を確認下さい。同意頂いた場合は先に進みます。
    5. ColdFusion10がインストールされている場所を指定します。

       
    6. サーバーインスタンス(複数のインスタンスを登録している場合)は、登録されているインスタンスにアップデートを適用するかの確認が表示されます。
       
    7. しばらくお待ちくださいのダイヤログが表示されている間に、ColdFusion 10 のサービスが停止しています。停止が完了するまでの間待ちます。
    8. 最後に「プリインストールの要約」が表示されますので、確認後[次へ]を押して進めて下さい。
    9. アップデータのインストールが始まります。
    10. アップデータのインストールが完了すると、ダイヤログが表示されます。ColdFusionのサービスが自動的に起動されますので、[完了]のボタンを押して、ダイヤログを閉じ、起動が完了するまでしばらく待ちます。

       
  4. 上記方法①の手順「11.」「12.」と同じ手順にて、ColdFusion Administrator でアップデータが適用されたかを確認してください。

 

その他の参考リソース:
http://blogs.coldfusion.com/post.cfm/coldfusion-hotfix-installation-guide


 


記事公開日:2013年02月04日
最終更新日: 2014年01月09日


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